夏の旅行や出張で欠かせないアイテム、ハンディファン。
日本では暑さ対策グッズとして広く普及していますが、いざ海外へ行こうとすると「飛行機に持ち込めるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
実はハンディファンは、すべての航空会社で”必ず”OKというわけではありません。
一部の航空会社では、持ち込みに制限や条件があることも。
この記事では、ハンディファンの持ち込みルールを航空会社ごとに徹底検証し、実際に起きたトラブル例も交えながらわかりやすくご紹介します。
知らずに損をしないよう、出発前にぜひチェックしてください。
ハンディファンが持ち込みNGになることがある理由
リチウムイオン電池の安全性がカギ
ハンディファンの多くは充電式で、リチウムイオンバッテリーが内蔵されています。
この電池は過熱や衝撃で発火の危険があるため、航空会社によっては制限を設けています。
特に、預け荷物に入れることが禁止されているケースが多いので注意が必要です。
本体サイズやデザインによる制限も
羽根がむき出しのタイプや、大型の卓上型ハンディファンは”携帯型”と見なされず、持ち込み拒否の対象になることもあります。
また、スタンドや三脚付きで”撮影機器”と誤認されるケースもあるため、注意が必要です。
【要注意】ハンディファンが制限された実例
実例1:韓国LCCで手荷物検査に引っかかったケース
仁川国際空港での出国時、USB充電式のハンディファンを手荷物に入れていた日本人旅行者が、保安検査で止められました。
理由は、バッテリー容量の記載がなく、持ち込み可否が判断できなかったため。
最終的には説明でOKになったものの、かなり時間がかかったとのことです。
実例2:中国系航空会社で機内持ち込み拒否
中国南方航空を利用した旅行者が、羽根のむき出しタイプのハンディファンを機内で使用しようとしたところ、CAに止められました。
「回転する電子機器は原則使用不可」との方針だったためで、離陸前にCAに申告していれば使えた可能性もあったとのことです。
航空会社別:ハンディファンの持ち込みルール比較
日本の航空会社
JAL(日本航空)
- 機内持ち込み:OK(条件付き)
- バッテリーが取り外せない場合は、手荷物としてのみ可。
- 事前に申告は不要だが、使用は離着陸時を避けるよう求められることあり。
ANA(全日空)
- 機内持ち込み:OK
- バッテリー容量制限なし。
- 使用可。ただし、騒音や風の影響がある場合はCAの判断で中止要請あり。
海外の航空会社
大韓航空(Korean Air)
- 持ち込み:OK(基本的に問題なし)
- 機内での使用も可能だが、USBポートからの給電は非推奨。
チャイナエアライン(China Airlines)
- 持ち込み:OK(要確認)
- 搭乗ゲートで確認されることがあり。
- 使用中に注意を受けたケースあり。
シンガポール航空
- 持ち込み:OK(推奨しない)
- 静音タイプのものであれば可。
- CAによる判断に委ねられることが多い。
エミレーツ航空
- バッテリー容量によっては制限あり
- ワット時表示がない場合、チェックインカウンターで申告が必要な場合あり。
機内使用時のマナーと注意点
音が気になる?静音設計モデルを選ぼう
静かな機内で風の音が大きいと、周囲の迷惑になることも。
購入時には”静音設計”を謳っているモデルを選ぶのがおすすめです。
レビューでも「機内で使っても気にならなかった」といった声が多い機種を選びましょう。
他の乗客とのトラブルを避けるには?
風が他人に直接当たるような位置での使用はNG。
小さな気遣いが、快適な空の旅を守るカギです。
安全に持ち込むためのポイント
バッテリー容量を明記する
ハンディファンの本体や説明書に、mAh(ミリアンペア時)やWh(ワット時)でバッテリー容量が記載されているか確認しておきましょう。
なければメーカーのサイトで調べておき、スマホで画面を提示できるようにしておくのがベストです。
機内での使用はCAに確認を
座席で使用する際は、近くの乗務員に一声かけると安心です。
離着陸時は基本的に使用NGですが、巡航中はOKになることが多いです。
ハンディファン以外で便利な暑さ対策グッズも
代替案:ネッククーラーや冷感スカーフ
ハンディファンがNGな航空会社を利用する場合、冷却シートやネッククーラーなどの”非電動グッズ”がおすすめです。
電源を使わず、持ち込みに制限もなく、空港や機内でも快適に使えます。
冷感マスクやミストスプレーも人気
最近では、マスクにひんやり効果のあるタイプや、肌に直接スプレーできる冷却ミストも登場。
荷物にならず、手軽に暑さ対策ができるため、旅行者の間でも注目されています。
まとめ:ハンディファンの持ち込みは“要確認”が鉄則!
ハンディファンは便利なアイテムですが、国際線の利用時には思わぬ落とし穴があることも。
特に航空会社によって対応が異なるため、出発前に公式サイトやFAQを確認することが大切です。
【ポイント再確認】
- バッテリー容量の記載があるか
- 手荷物での持ち込みか、預け入れか
- 使用可能タイミングとCAへの申告
- 周囲への配慮とマナー
しっかりと準備して、快適な空の旅を楽しんでくださいね!