日常的に使うはがき。懸賞応募や年賀状、近況報告など、気軽に送れる便利なツールですが、実は「重さ」には厳格なルールがあるのをご存知でしょうか?
重さをオーバーすると、料金が加算されたり返送されたりと、思わぬトラブルになることも。
本記事では、はがきの重量ルールを徹底解説し、うっかりオーバーしてしまったときの裏ワザまでをまとめてご紹介します。
郵便はがきの重量制限とは?
基本ルール:最大6gまで
日本郵便の公式ルールでは、「通常はがき」の重量制限は6グラム以下。
この基準を超えると、「はがき」としてではなく「定形郵便物」とみなされ、料金が変わってしまいます。
サイズ規定との関係
重さだけでなく、サイズにも制限があります。以下のいずれにも当てはまるものが「はがき」として扱われます。
- 長辺:14〜15.4cm
- 短辺:9〜10.7cm
- 厚さ:0.2〜1.0mm
- 重さ:1〜6g
この範囲を1つでも超えると、はがきではなく定形郵便として扱われるため注意が必要です。
規格内のはがきの種類と特徴
- 官製はがき:切手が印刷されている公式なはがき
- 私製はがき:自作・市販品で切手を貼る必要がある
- インクジェット用:家庭用プリンターに適した表面加工あり
はがきが重くなる理由とよくある誤解
写真を貼った場合
写真L判1枚(約1g〜2g)を貼ると、すぐにオーバーします。
特に紙質が厚めの私製はがきに貼ると、6g超えがほぼ確実に。
シールや装飾を加えた場合
ラメ入りシールや立体シールなど、装飾を加えると軽くても重さがかさみます。
趣味でデコはがきを作る方は特に注意が必要です。
インクの量も意外と侮れない
カラフルなプリンターで両面印刷した場合、インクの量によって重量が微増することも。
数枚程度なら誤差範囲ですが、大量印刷では要チェック。
よくある勘違い「定形郵便と同じ料金でOK?」
定形郵便は最大25gまで84円ですが、懸賞や官公庁への提出などで「はがき指定」がある場合、この勘違いは致命的。
必ず応募条件や送付先の指定を確認しましょう。
重量チェックの実践方法
自宅でできる計量アイデア
- キッチンスケール(0.1g単位)を使う
- 郵便秤(文具店や通販で入手可能)を活用
- 数枚をまとめて量り、1枚分を割り出す方法も
郵便局窓口での確認が安心
不安なときは、郵便局窓口で測ってもらうのが安心。
ついでに料金不足のリスクも相談できます。
目安リスト:はがきの重さ早見表
- 官製はがき(無地):約2g〜3g
- 写真印刷済み私製はがき:5g前後
- デコはがき(シール等含む):6gオーバーの可能性大
重量オーバー時の対処法&裏ワザ大全
裏ワザ1:切手を多めに貼っておく
6g超えが確実な場合は、最初から84円切手を貼ることで「定形郵便」として送れます。
これなら返送リスクもゼロ。
裏ワザ2:封筒に入れて送る
どうしても内容物が重くなるなら、はがきではなく封書扱い(定形郵便)にしてしまうのも手。
定形サイズ内であれば料金は84円〜94円で済みます。
裏ワザ3:宛先や送り主の情報をプリントで軽量化
ボールペンやサインペンはインク量が多く、重さが微妙に増えることも。
宛名や本文を印刷にすることで、インクの重みを減らすという小技も。
裏ワザ4:軽量はがき用紙を使う
市販されている「軽量私製はがき」なら、同じ内容でも1〜2g軽く仕上がることがあります。
文具店や通販で手に入ります。
裏ワザ5:メッセージを短く・片面印刷にする
両面印刷や長文はインクの使用量が増え、結果的に重くなります。
必要最低限の情報だけを片面に収めることで軽量化が可能です。
裏ワザ6:封筒にはがきを2つ折りにして同封
記念はがきや大切な案内状を折りたくない場合を除き、2つ折りで同封することで、はがきとしての扱いを回避しつつ内容も守れます。
料金不足・返送トラブルを防ぐために
料金不足になった場合の処理
はがきが6gを超えているのに63円切手だけで出した場合、受取人に不足料金の請求が届いたり、差出人に返送されることも。
返送されるパターンの一例
- 差出人情報がはっきりしている:返送される
- 差出人情報なし:受取人に料金請求+遅延
- 複数枚を同時投函して全て重量超過:一括返送の可能性あり
対応策:トラブルを防ぐための3つのポイント
- 迷ったら郵便局で確認
- あらかじめ重くなる想定なら84円で出す
- 応募条件や送り先の要件を再チェック
よくあるシーン別アドバイス
懸賞応募の場合
「はがきでの応募限定」などのルールがある場合、定形郵便扱いになった時点で無効扱いになる可能性も。
年賀状や季節の挨拶
重くなって元日に届かなかった、というケースもあります。
特に写真付き年賀状は注意。
ダイレクトメール・告知用はがき
一括で大量送付する際は、サンプルを必ず計量しておきましょう。
重量超過でまとめて返送されるとコストも二度手間も大きいです。
まとめ
はがきの重量ルールは一見些細に見えて、実はとても重要です。
せっかく送ったはがきが届かなかったり、受取人に迷惑をかけてしまっては元も子もありません。
ルールをしっかり理解し、状況に応じた「裏ワザ」を活用することで、安心・確実に届けることができます。
重さのチェックと少しの工夫で、あなたのはがきライフがもっと快適になりますように!