水族館で人気の生き物といえば、タコ・イカ・クラゲ。
「足が多い」「ヒラヒラと泳ぐ」「ぐにゃぐにゃして面白い」など、どれもユニークな特徴を持っています。
でも意外と知られていないのが、「足の数」や「足って何?」という基本情報。
この記事では、タコ・イカ・クラゲの足の数や違いを徹底比較!
「クラゲの足は何本?」「タコとイカはどこが違うの?」そんな疑問をスッキリ解消します。
水族館に行く前にぜひチェックして、もっと楽しく観察してみましょう。
タコ・イカ・クラゲはどう違う?分類と体の特徴
タコ・イカ・クラゲは別の仲間
生物 | 分類 | 特徴 |
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タコ | 軟体動物門 頭足綱 | 高度な脳・8本の腕 |
イカ | 軟体動物門 頭足綱 | 8本の腕+2本の長い触腕 |
クラゲ | 刺胞動物門 鉢虫綱など | 透明な傘+触手・口腕 |
タコとイカは「軟体動物」で近い仲間ですが、
クラゲは「刺胞動物」で全く別のグループになります。
つまり、クラゲの「足」=タコ・イカの足とは構造も役割も違うんですね。
タコ・イカは「頭足類」
タコ・イカは「頭足類」と呼ばれ、
頭から直接足が生えているという独特の構造をしています。
さらに、高い知能・目の発達・ジェット噴射で泳ぐなど進化した特徴を持っています。
クラゲは「刺胞動物」
一方クラゲは、刺胞(しほう)という毒針細胞を使って獲物をとらえる生き物。
体はほとんどが水分で、浮遊生活が中心。
「足」というより「触手」や「口腕」と呼ばれる部分が足のように見えますが、構造も目的も全く異なります。
タコの足の数とその特徴
タコは8本の腕(arm)
タコの「足」は、実は「腕(アーム)」と呼ばれます。
本数は8本で、すべて同じ長さ・同じ役割を持っています。
吸盤が並んだ万能な腕
タコの腕は、吸盤がぎっしり並んでいて、ものをつかんだり歩いたりします。
歩行にも捕食にも使われる、まさに万能な「手足」です。
水族館でガラスに吸い付いている姿がよく見られますよね!
イカの足の数とその特徴
イカは10本!8本の腕+2本の触腕
イカはタコより少し複雑。
「腕」が8本、「触腕(しょくわん)」という特別な足が2本あり、合計10本です。
触腕は長くて伸び縮みする
触腕は主に獲物を捕らえるための特別な器官で、他の8本の腕よりずっと長く、先端がふくらんでいます。
泳いでいるときは胴体に収納されていて、獲物を見つけるとピュッと伸ばしてキャッチ!
この構造が、イカならではの特徴です。
クラゲの足の数は?本当に「足」なのか
クラゲの「足」は主に2種類
クラゲの場合、「足」と言われる部分は実は
「触手(しょくしゅ)」と「口腕(こうわん)」に分かれます。
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触手(傘のふちからヒラヒラ伸びる細い糸状のもの)
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口腕(中央部からぶら下がる太めのひも状のもの)
泳ぐための器官ではなく、獲物を捕らえて食べるための器官なんですね。
クラゲの種類別の本数
ミズクラゲ
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触手:基本的に数十本(個体差あり)
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口腕:4本(目立つ太いもの)
タコクラゲ
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触手:ほぼ退化
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口腕:8本のように見える突起状のもの
アカクラゲ
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触手:数百本におよぶことも
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口腕:目立たないが数本
このように、クラゲは種類によって「足」の見た目も数もかなり違います。
明確に「何本」とは数えづらいのが特徴です。
タコ・イカ・クラゲの「足」の役割比較
生物 | 足(触手・腕)の本数 | 主な役割 |
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タコ | 8本 | 歩行・捕食・操作 |
イカ | 10本(8本の腕+2本の触腕) | 捕食・遊泳の補助 |
クラゲ | 触手:種類により数十~数百本 口腕:4本など |
獲物捕獲・摂食 |
クラゲだけは「足で歩く・操作する」という用途はなく、
浮かびながら触手でプランクトンなどを捕まえて食べます。
水族館での見どころポイント
タコ:吸盤の観察!
水槽のガラス面にぴったり吸い付くタコ。
吸盤の動きや、器用な腕の動きは見ていて飽きません。
中には器用にフタを開けたり、道具を使うタコも展示されています。
イカ:泳ぎ方に注目!
ジェット噴射でスイスイ泳ぐイカは、とてもダイナミック。
時々触腕を伸ばして獲物をキャッチする瞬間が見られることも。
水族館によっては、夜間の発光イカ展示も人気です。
クラゲ:優雅な漂いと足の揺れ
クラゲはやっぱり透明感と神秘的な漂い方が魅力。
口腕の揺れや触手の動きをゆっくり観察してみましょう。
種類によって足(触手・口腕)の色や太さが全然違うので、見比べて楽しめますよ。
まとめ:タコ・イカ・クラゲは「足の世界」が面白い!
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タコ:8本の腕で器用に動く知能派
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イカ:10本の腕・触腕で獲物を華麗にキャッチ
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クラゲ:数十~数百本の触手と口腕で優雅に漂う捕食者
見た目は似ていても、まったく違う生態や進化の歴史を持っているタコ・イカ・クラゲ。
次に水族館に行った時は、ぜひ「足」に注目して観察してみてください。
それぞれの個性が見えて、もっと深く楽しめますよ!